環境DNA研究センターResearch Center for Environmental DNA

下水サーベイランス(報告)

「ウィズコロナ時代の実現に向けた主要技術の実証・導入に係る事業企画 下水サーベイランスの活用に関する実証事業」の報告

下水サーベイランス

下水サーベイランスとは
*新型コロナウイルスなどの感染症に
  罹った患者の糞便中に、ウイルスが
  排出されることが知られています。

*排泄された糞便が集まる下水中の
  ウイルスの濃度を調べること(下水
  サーベイランス)で、下水を集めて
  いるエリアの感染状況を把握することが可能であると言われています。

調査概要
 調査は、令和4年9~11月に、東部浄化センターおよび西部浄化センターにおいて、それぞれの分流式と合流式下水道流入水の合計4地点で下水中の新型コロナウイルス検出状況を把握、感染者数と比較するための定期調査行いました。

調査結果
令和4年9月2日から12月1日までの分析結果は、下図に示すとおりです。

             *9月27日以降の患者数
              ➤ 新規感染者数の集計方法が変更になったため、3市(山陽小野田市、美祢市)の
                合計から宇部市の感染者数を推定しています。

今後の調査について
 宇部市での下水サーベイランスは、令和5年度も継続することが決定しています。今後、調査結果を蓄積し情報解析の精度を高めることで、流行の早期検知、感染状況の把握による感染拡大の防止など、市民生活に活用いただける情報の提供に取り組んでいくの予定です。また、調査対象を他のウイルス感染症にも広げることも検討しています。

参考
 令和4年9月~11月の新型コロナウイルスを対象にした下水サーベイランスは、内閣官房「ウィズコロナ時代の実現に向けた主要事業の実証・導入に向けた調査研究業務 下水サーベイランスの活用に関する 実証事業」(事業期間:令和4年7月~令和5年1月)のもと実施しています。本事業は、宇部市、山口大学、日本工営株式会社、プロメガ株式会社の共同体で実施しています。


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